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「QOL」と「ADL」

【ADL】=「 日常生活を送るために必要な基本的な動作(食事、更衣、排泄、入浴、整容)」

【ADL(Activity of Daily Life)】とは、
日常生活を送るために必要な基本的な動作である、
食事、更衣、排泄、入浴、整容(容姿を整えること)、
移動などを指します。

1980年以前の医療や介護、
リハビリテーションの目的は「ADL」の自立でしたが、
1980年以降は「QOL」を求める方向へ変わってきています。

「ADL」を機械的に充足させるだけではなく、
「QOL」も充足する関わりが期待されています。

例えば、仮に「ADL」が充足されていても、
被介護者がしたいことができていない状態であれば、
「QOL」は低い状態です。

しかし、「ADL」が低い状態でも、
本人が満足のいく生活ができている場合、
「QOL」が高い場合もあり得ます。

例えば、
外出する際に歩くことが困難な方が、
電動車椅子を使用して外出することができれば、
「QOL」は向上します。

「ADL」と「QOL」は別であり、
ある程度は比例しますが、
一緒に考えないようにしておく必要があると思います。

「ADL」を考慮した上で、
余暇活動や社会活動なども考慮することが重要だと考えます。

【つづく】
「日常生活動作」

2020年06月29日